野菜を苦手に思う方がいるかと思います
特に、食べ慣れていない野菜やクセのある野菜です
そんな方に、野菜が少しでも好きになってくれればと思います
そこで、野菜を苦手に感じる理由と苦手を克服する方法を紹介します
なぜ野菜を苦手に感じるのか?
子供の時に苦手だった野菜が、大人になると食べれるようになったという方もいると思います
例えば、ピーマンの独特な苦みが苦手だったけれど、大人になって食べるとその苦みが好きになって食べれるようになった、などです
ヒトの味覚は、「甘み、塩味、酸味、苦み、うまみ」の基本五味を感じることができます
この基本五味にはそれぞれ役割があります
甘み:ごはんや砂糖など、エネルギー源となるものを含む
塩味:塩はミネラルを含む
酸味:腐敗しているものは酸味を感じる
苦み:毒を含んでいる
うまみ:昆布、かつおなど、アミノ酸(タンパク質)を含む
このように、甘み・塩味・うまみは生きていくために必要なもの、酸味・苦みは命に関わる可能性があるので食べないほうが良いもの、と本能的に判断しています
しかし、酸味と苦みは食経験を積んでいく過程で、安心できるものだと分かると、食べられるようになります
具体的な酸味や苦みがある食材はこちらです
酸味:お酢やレモンを使った料理、トマトなど酸味を感じる野菜
苦み:ビーマン、ゴーヤ、セロリ、春菊、コーヒーなど
きゅうりなど少しだけ苦みを感じる野菜であっても、それが気になれば苦手な野菜になります
野菜を苦手に感じる方は、本能的に食べない方がいいと判断しているのかもしれません
また、食経験も食の好みに影響します
例えば、両親が苦手な食べ物があった場合、その過程では苦手な食べ物を出す頻度は減るか、全く出しません
また、食卓に並んだときに、「おいしくない、苦手だ」と言いながら食べているのを見ると、その子供も「おいしくないんだ」とフィルターがかかってしまいます
そうすると、その食材をあまり経験することがなく、おいしくないと思い込み、苦手な食材となってしまいます
野菜が食べられるようになる工夫
野菜が苦手なお子さんや野菜嫌いを克服したいと思われている方に、野菜を食べられるようになる工夫を紹介します
少しずつ食経験を積む
あまり食べ慣れていない食材だと、安心できる味ではないと感じます
なので、少量から食べてみることをおすすめします
お子さんであれば、周りの人が「おいしいね!」と言いながら食べると、「お母さんが言うならそうなのかな…!」と積極的に食べてもらいやすくなります
子供は食材の形に影響されやすいので、星型や花形にくり抜いたり、食べやすい大きさに変えたりするだけでも、反応が変わることがあります
ただし、ハンバーグやカレーなどに、苦手な食材をわからないように混ぜ込むのはお勧めしません
子供は苦手な食材が混ぜられていると分かると、裏切られたと思い、逆に食べられなくなります
味付けや形を変えて工夫し、安心して食べられるようにした方が、お互いに信頼できて結果的に食べてもらいやすいです
大人の方も、少量ずつ食べやすい味付けで、安心できる状態で食べ進めていくとよいと思います
野菜の様々な品種を試してみる
スーパーに並んでいる野菜は、1種類もしくは数種類のことが多いです
しかし、野菜はたくさんの品種があり、それぞれの味の特徴は違います
例えば、トマトはたくさんの種類があります
・日本人好みで薄味のアイコ
・オレンジ色でほんのり人参の味がするミニトマト
・糖度が高いトマト
・黒い色をしたトマト
このようにスーパーに並んでいる品種は一部で、他にもたくさんの品種が栽培されています
品種の違うトマトを食べ比べたことがありますが、どれも違う味でした
食べ比べる中で、「私はこれが好き!」というトマトも出てきました
ちなみに私は「ピッコラルージュ」が好みです
他にも、なすを例にすると、
・スーパーでよく見かける長なす
・田楽にするとおいしい米なす
・漬物によく使われる小丸なす
など、ここに挙げた以外にもまだまだ種類はあります
本当にたくさんの種類があるので、苦手な野菜がある方でも好きな品種が出てくるはずです
最近では、食べやすいように苦みやえぐみなどを改良した品種も出てきています
様々な品種を試して、お気に入りの野菜の品種を見つけてみてください
まとめ
野菜が苦手な理由は、食経験や本能的なことに影響しています
野菜が苦手な方やお子さんであっても、少しずつ食経験を積んでいったり、苦手な食材の中でも食べられる品種を探してみたりすることで、苦手を克服できるかもしれません
私も含め、まだ食べたことのない食材が世の中にたくさんあるはずなので、知らない食材への挑戦も楽しんでみるといいかもしれません
コメント